組合施設紹介

ごみ処理施設

 ごみ処理施設は、燃えるごみを焼却する施設です。施設の運転・管理には複数のコンピュータ(分散型制御システム)を使用し、中央制御室で一括管理して います。
 焼却時に発生する熱を利用して発電を行い、発電した電力はごみ処理施設及びリサイクルプラザで有効利用することで、二酸化炭素の排出削減に貢献しています。また、余剰電力は電力会社に売却しています。
 焼却の際に発生する灰は、組合の埋立地延命化のため大阪湾広域臨海環境整備センターに全量搬出しています。
 ごみ処理施設の1・2号炉は供用開始から29年、3号炉は22年が経過しました。これらの長期使用による経年劣化が顕著に現れてきたことから、平成22~23年度で「長寿命化第I期工事」を実施し、基幹的改良工事となる「長寿命化第II期工事」を平成26~29 年度で実施しました。

●建築面積 3,465
●延床面積 8,047
●施設規模 75t/24h炉×3基
●燃焼炉型式 連続運転式ストーカ炉
●工期
1・2号炉 平成4年8月~平成7年3月
3号炉 平成11年7月~平成14年3月
●供用開始
1・2号炉 平成7年4月1日
3号炉 平成14年4月1日

「長寿命化第II期工事」 主な実施内容

① 各炉省エネ機器の採用(省エネ型変圧器、制御盤ランプのLED化)
② 各炉の電動機を高効率モーターに更新
③ 3号炉のバグフィルターをハイブリットバグフィルターに更新
④ 3号炉に新燃焼制御システムを導入
環境に配慮し、消費電力を削減するために高効率モーター等を採用 することにより、CO2排出量を3%以上削減することができました。

ごみピット内写真
ごみピット内
蒸気タービン発電機写真
蒸気タービン発電機

リサイクルプラザ

リサイクルプラザは、粗大ごみ、その他不燃物、 カン類・ビン類を処理する施設であり、供用開始か ら26年を迎えます。粗大ごみやその他不燃物から 鉄やアルミ類等の資源物を取り出しリサイクル事 業者へ引き渡します。また、不用品再生を目的とし たガラス、自転車、木製家具の各工房や再生品等 の展示スペースなども設けています。

●建築面積 1,558.37㎡
●延床面積 5,435.29㎡
●施設規模
粗大不燃物ごみ処理 32t/5h
資源ごみ処理 14t/5h
再生工房(ガラス/自転車/木製家具)
●工期 平成8年8月~平成10年3月
●供用開始 平成10年4月1日


近年、生活様式の変化によりリチウムイオン電池を 使用した製品が増加していますが、正しい方法で廃 棄されないまま処理されることで発火し、他の可燃ごみに引火する事故が多発しています。そのため、発 火事故を未然に防止するためサーモカメラを設置し ました。

電池類が入ったまま
出されたもの
処理中に発火した バッテリー

し尿処理施設

 し尿処理施設は、供用開始から34年を迎えま す。処理量は、下水道が普及したことにより毎年減 少を続けており、平成19年度に従来の標準脱窒素処理方式から前処理後に希釈調整のうえ下水道終末処理施設で処理をする希釈投入方式へ変 更しました。
 また、希釈水には下水道処理水を使用していましたが、長岡京市アメニティ下水道事業撤退に伴い、令和5年度から井戸水へ切り替えました。

●建築面積 1,336.62㎡
●延床面積 2,470.21㎡
●施設規模
し尿:10kl/日
浄化槽汚泥:10kl/日
し尿等計:20kl/日

●工期
昭和63年10月~
平成2年12月
●供用開始
平成2年12月26日

プラプラザ

 プラプラザにはプラスチック製容器包装圧縮梱包施設及びペットボトル処理施設があり、各家庭から分別して出された後、各施設で処理を行います。
 プラスチック製容器包装圧縮梱包施設は供用開始から23年目を迎えます。搬入後は手選別で不適物を除去し、プラスチック製容器包装のみを圧縮梱包機で約10分の1の大きさまで圧縮したあと、リサイクル事業者へ引き渡します。
 ペットボトル処理施設は、供用開始後13年目を 迎えます。搬入後は手選別で不適物を除去し、ペッ トボトルのみを圧縮梱包機で約10分の1の大きさに圧縮したあと、公益財団法人日本容器包装リサイクル協会を通じてリサイクル事業者へ引き渡しリサイクルされていましたが、令和3年10月に、「ボトルtoボトルリサイクル事業」に関する協定を組合、乙訓二市一町及びサントリーグループで締結し、令和4年度からは、住民・行政・事業者が一体となり、ペットボトルを安定的にペットボトルとしてリサイクルし、乙訓地域における持続可能な循環型社会形成の推進に取り組んでいます。

■プラスチック製容器包装圧縮梱包施設
●建築面積 1,730.60㎡
●延床面積 1,730.60㎡
●施設規模
プラスチック製容器包装圧縮梱包施設 9.3t/5h
●工期 平成12年6月~平成13年3月
●供用開始 平成13年4月1日
■ペットボトル処理施設
●建築面積 438.80㎡
●延床面積 469.14㎡
●施設規模 ペットボトル圧縮梱包施設 1.81t/5h
●工期 平成22年6月~平成23年3月
●供用開始 平成23年4月1日

勝竜寺埋立地

 勝竜寺埋立地は、ごみを燃やした後に出る灰や、 リサイクルできない燃えないごみなどを埋め立てています。
 竣工後、二度の造成工事を経て、現在埋立地の約8割が埋め立て済みとなっています。

●敷地面積 45,352㎡
●埋立面積 37,761㎡
●計画埋立量 318,100㎡
●工期
〈第1期造成工事)昭和54年8月~昭和55年12月
〈第2期造成工事>昭和60年8月~昭和62年1月